リネディが大切にしているのは、特別なことではありません。皆様がよくご存知の、身近な食材に真摯に向き合い、その『持ち味』を最大限に引き出すことです。
私共が考える「最高の体験」とは、一口で「美味しい」と感じるだけでなく、その体験が記憶に残り、心が満たされること。その秘密は、リネディの真骨頂である「トワリング(三位一体の味)」にあります。
1. 苦手意識を覆す、しっとりレバーの秘密
寒い季節に入り、皆様の健康を心から願う今月、ぜひお召し上がりいただきたいのが「レバー料理」です。
レバーというと、あの独特の臭みやパサつきを想像し、少し苦手意識をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ご安心ください。リネディのレバー料理は、「全く臭みがない」「驚くほどしっとりしている」と、レバーが苦手だったお客様からも大変ご好評をいただいています。
このしっとり感こそが、リネディ流の食材の昇華です。風邪対策や免疫力アップに欠かせないレバーを、ただの栄養源ではなく、心から美味しいと感じる一皿にすること。それが私たちの目標です。
2. トワリング(三位一体の味):レバーとアルザスの物語
このレバー料理の真価を発揮するのが、リネディの「トワリング」です。
【レバー料理】・【ワイン】・【自家製のパン】
この三つが口の中で一つになった瞬間、初めて完成する味です。そして、今月のレバー料理に私たちが選んだワインは、北東フランスの銘醸地、アルザス地方のロリー・ガスマン(Rolly-Gassmann)です。
アルザスワインは、フランスとドイツの文化が融合した多様性を持つ産地。特にロリー・ガスマンのワインは、残糖感と鮮烈な酸が共存する、非常に個性の強い造り手です。
「甘いワインはちょっと…」と躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、彼らのワインは、甘さの奥に持つ巨大な酸とミネラルが、口の中でベタつくことなく、見事に料理の旨味と結びつきます。
この複雑で力強いアルザスワインを合わせることで、しっとりとしたレバー料理の持つ奥深いコクがさらに増し、自家製のパンがそのすべての旨味を包み込みます。甘味や酸味といった表面的な味わいを超えた、無限とも思える「掛け算」が、リネディのトワリングで生まれるのです。
3. リネディの時間は「飲み頃」であること
ロリー・ガスマンの哲学に、「飲み頃、もしくはそれに近いタイミング」でワインをリリースするというポリシーがあります。これは、お客様に最高の状態で楽しんでいただくための、作り手の優しさです。
私たちリネディも同じです。ご来店いただく11月の時間が、お客様にとって「最高の飲み頃」となるよう、食材と真摯に向き合い、準備を整えています。
この季節、免疫力を高めるレバー料理と、その真価を引き出すアルザスワイン、そして自家製のパンが織りなすトワリングを、ぜひ体験しに来てください。
皆様のお越しを、心よりお待ちしております。
