見た目より、香り。春のワカメと、ニューヨークから届いた「運命のワイン」のお話。

3月になり、少しずつ春の陽気を感じる日が増えてきました。 今月のリネディも、春の訪れを五感で楽しんでいただけるメニューが揃いました。

🌿 アミューズは「映えない」一品から

まず最初にお出しするのは、「ワカメのフリット」です。 正直に申し上げます。リネディらしく(?)全く「映えません」!

ですが、口に含んだ瞬間に広がる磯の香りと、パリパリとした軽快な食感は、この時期のワカメでしか味わえない贅沢。見た目の華やかさよりも、季節の「香り」を真っ先に楽しんでいただきたい。そんな想いでご用意しました。

🗽 ニューヨークからの「初登場」ペアリング

そして今月、ぜひ体験していただきたいのが、初めてペアリングに採用したニューヨーク州の白ワインです。

合わせるのは、こちらも初登場となる「山形県産 豚肉の一皿」。 通常は仔牛で仕立てるクリーミーな煮込み料理を、今回は山形県産の豚肉を使い、ソースも軽やかに仕上げました。

この料理に合わせる「運命の一本」を探していたところ、たまたま試飲会で出会ったのが、ニューヨークの「アラヴェル(Aravelle)」という品種のワインでした。

🍷 「ソースだけなら65点」その理由は……

「アラヴェル」は、リースリングとカユーガ・ホワイトを掛け合わせ、コーネル大学で開発されたばかりの、まだ聞き慣れない希少な品種です。

ほのかな甘みと豊かな果実味、ハーブのようなニュアンスがあり、単体でも素晴らしいバランスなのですが、面白いのはここからです。

実は、この料理の「ソース」だけと合わせた時の印象は、「65点」くらいでした。 「悪くはないけれど、何かが足りない……」

ところが、ソースを纏った「お肉」と一緒に口に含んだ瞬間、評価は100点を超えました。 ワインの味わいが一気に進化し、よりパワフルに、より厚みが出て、料理とワインが完璧に一つになったのです。

「料理一皿とワインが合わさることで、初めて完成する世界がある」 改めてそんなペアリングの醍醐味を、私自身が一番驚きながら実感した瞬間でした。

🥂 3月のリネディでお待ちしております

このワインとお料理の「ドンピシャ」な出会いは、今月しか味わえません。 聞いたこともない品種「アラヴェル」が、お肉料理と合わさって覚醒する瞬間を、ぜひ皆様にも体験していただきたいです!

今月も、驚きと美味しさを詰め込んでお待ちしております。


東麻布のフレンチレストラン リネディのご案内

  リネディは、東麻布の住宅街にひっそりある小さな隠れ家フレンチレストランです。

店内は14席ほどとこじんまりしていますが、そのぶん目が行き届き、リラックスして楽しめる空間になっています。

パティシエ出身の夫婦で作るフレンチのコース料理は、素材を選び、確かな技術で、一品一品誠実に作りこんでいます。

ドレスコードはありませんので、普段着感覚でお越しください。

 

リネディL'inedit

〒106-0044 東京都港区東麻布2丁目10−7 リヴェール狸穴1F

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